2025年の投稿[5件]
2025年4月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
2025年3月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
映画感想というかネタバレというかこれだけは忘れないうちに言っておきたい本当に最後の顛末に関わる部分のこと。
「教皇選挙」の絶対に事前に踏んではいけないタイプの結末部分の話をしています。
「教皇選挙」はかなり良かった映画に入るんですが、その結末である教皇に選ばれたベニテスのインターセックス(卵巣と子宮を有する。前教皇はそれを「取り除けば」問題ないと思っていたということはおそらく外性器は男性で性自認も男性に近い。本人も「神学校では体の違いなど気にしていられない」と言っていたが流石に外観でわかる相違を放っておかれはしないと思うので)が判明したとき、ノンバイナリーである自分自身としては「生まれ持った内臓構造に左右されない自己を築いている〜!!!!!!!」と大変頼もしく思ったんですが、劇場を出たあとに同じ映画を観たと思しきご婦人方(これも外見で判断しているのでその人の実際のところは知りません)が「顔つきがちょっと女性っぽいと思っていた」「ね〜」みたいな話をしていて、俺自身はまるでそんなことなかったもんだから「?!?!??!?!!!!???????」になったんですね。混乱も混乱ですよ。
外観と、本人がどう思っているかは、全然つながらない!!!!!!!本人に開示されない限り!!!!!!!!!!!!をずっとやってた映画じゃん??!?!?!!!!!!!!!?!??!!!ほんまに同じ映画観たのか1??!?!??!!!!!??????
そして少しだけその場から離れてから、ああ、そうか、そうだよな、それが普通なんだよな、と思った次第、という話。なんだろうな、寂しさとも違うし、なんだろう、我々といってしまえもしない一個人の俺は、ずっとこういう自分に対して外側から投げかけられる勝手な断定を曖昧に笑って諦めねばならない状態をずっと強制されてきている(本来、会話において性別を区別する必要がある話題でない限り、個人間であれ集団であれ肉体や性自認についてまったく限定せずに成立させることは可能なため)から、ああ〜〜〜〜〜〜わかんねえんだろうな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜って、言葉を選ばないとそう思いました。
そりゃそう。自分にないものはわからないから、それはそう。俺だって他人への性欲ベースの恋愛感情が一生わかんないだろうから全然意味不明でずっとわからないままで怖いし。俺の中にあるのアガペに分類される愛なので他人への……性欲……???????ってずっと首傾げててそろそろ世間が斜に構えた状態でしか観られなさそう、みたいな誰にも言えない冗談が持ちネタだし(現実で口に出したことはないです)
わからなくていいから、放っておいて欲しいんですよね。
わからないな、と思うだけでいいんですよね。わからないから、こわいとか、不安とか、そういう仕組みなのはもうこっちだって知っているので。同じ人間なので。動物の反応って一律そうなので。距離取ってくれていいし。全然、私だって別に知らない人に自分のこんな話しないし。じゃあインターネットとかいう全人類可読可能の可能性を秘めたところに書くのなんなんだって話ですけどそういう人間を可視化していかないとなかったことにされているのをずっと観てきているので、いるよ、とは。表札を掲げてはおきたいの気持ちです。
個人としてはあの結末を、「ああ、こういう生き方をしてきた人が本当に教皇になったらいいな」という気持ちと、でもそうではないんだよな、現実は、というフィクションならではの希望みたいなものだけちらついて、いい映画だったなと思いました。
畳む
「教皇選挙」の絶対に事前に踏んではいけないタイプの結末部分の話をしています。
「教皇選挙」はかなり良かった映画に入るんですが、その結末である教皇に選ばれたベニテスのインターセックス(卵巣と子宮を有する。前教皇はそれを「取り除けば」問題ないと思っていたということはおそらく外性器は男性で性自認も男性に近い。本人も「神学校では体の違いなど気にしていられない」と言っていたが流石に外観でわかる相違を放っておかれはしないと思うので)が判明したとき、ノンバイナリーである自分自身としては「生まれ持った内臓構造に左右されない自己を築いている〜!!!!!!!」と大変頼もしく思ったんですが、劇場を出たあとに同じ映画を観たと思しきご婦人方(これも外見で判断しているのでその人の実際のところは知りません)が「顔つきがちょっと女性っぽいと思っていた」「ね〜」みたいな話をしていて、俺自身はまるでそんなことなかったもんだから「?!?!??!?!!!!???????」になったんですね。混乱も混乱ですよ。
外観と、本人がどう思っているかは、全然つながらない!!!!!!!本人に開示されない限り!!!!!!!!!!!!をずっとやってた映画じゃん??!?!?!!!!!!!!!?!??!!!ほんまに同じ映画観たのか1??!?!??!!!!!??????
そして少しだけその場から離れてから、ああ、そうか、そうだよな、それが普通なんだよな、と思った次第、という話。なんだろうな、寂しさとも違うし、なんだろう、我々といってしまえもしない一個人の俺は、ずっとこういう自分に対して外側から投げかけられる勝手な断定を曖昧に笑って諦めねばならない状態をずっと強制されてきている(本来、会話において性別を区別する必要がある話題でない限り、個人間であれ集団であれ肉体や性自認についてまったく限定せずに成立させることは可能なため)から、ああ〜〜〜〜〜〜わかんねえんだろうな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜って、言葉を選ばないとそう思いました。
そりゃそう。自分にないものはわからないから、それはそう。俺だって他人への性欲ベースの恋愛感情が一生わかんないだろうから全然意味不明でずっとわからないままで怖いし。俺の中にあるのアガペに分類される愛なので他人への……性欲……???????ってずっと首傾げててそろそろ世間が斜に構えた状態でしか観られなさそう、みたいな誰にも言えない冗談が持ちネタだし(現実で口に出したことはないです)
わからなくていいから、放っておいて欲しいんですよね。
わからないな、と思うだけでいいんですよね。わからないから、こわいとか、不安とか、そういう仕組みなのはもうこっちだって知っているので。同じ人間なので。動物の反応って一律そうなので。距離取ってくれていいし。全然、私だって別に知らない人に自分のこんな話しないし。じゃあインターネットとかいう全人類可読可能の可能性を秘めたところに書くのなんなんだって話ですけどそういう人間を可視化していかないとなかったことにされているのをずっと観てきているので、いるよ、とは。表札を掲げてはおきたいの気持ちです。
個人としてはあの結末を、「ああ、こういう生き方をしてきた人が本当に教皇になったらいいな」という気持ちと、でもそうではないんだよな、現実は、というフィクションならではの希望みたいなものだけちらついて、いい映画だったなと思いました。
畳む
春コミ回顧録
2025年3月16日開催のHARU COMICCITY34に「九龍妖魔學園紀」で参加してきた前後のあれやこれや。基本的には自身のやらかしと反省がメインなのであまり楽しいものではないかもしれない。が、これを読んだら同人誌即売会へ参加する際のやらかしが若干軽減できると信じて書き記します。
【前日】
関東在住なのだが赤ブーはイベントの開始がいつも参加しているコミティアより1時間早くて、自分自身は早起きしたらなんの問題もないのだが売り子を頼んだ友人は昼夜逆転社会人のため友人が早起きできない。それにより行動を東京都隣接県民が二人して会場最寄りの東京ベイ有明ワシントンホテルに前泊する運びへ。
前泊自体は良かったのだけれど、予約するときにベッドが二つある=ツイン、広めのベッドが一つ=ダブル、というのを別タブで調べて把握していたはずなのにセミダブルの予約をしていて部屋が狭いしベッドが狭い。友人とは高校からの付き合いで進学した専門学校も一緒で家も近所の、いわゆるパーフェクト地元の同級生なので一つの布団で二人寝たりはよくやったのだが、部屋に入るまでツインを予約していたと思い込んでいたためここで自分へのデバフが入る。本当に自分のことが嫌になる(575)
また、ペーパーを切るなどの作業を終えていざ眠ろうとするも、まだ自分のペーパー作成をしていた友人が起きていることを除いてもなぜか全然寝付けない。部屋の空調がホテルによくある全館空調のため冷房にならない、暖房でも15度が最低温度というやつで、16度くらいまで下げているのに全然暑くて、結局一回も布団もシーツも体にかけずに終わる。
ベッドと壁の間に隙間があったので、ポケモンスリープのためにスマホをここに置いて隙間に落ちたら大変なことになるなと思ったのでヘッドボードに置いたら何一つ睡眠が計測されていなくて最低スコアを叩き出すなどした。でも実際にも全然眠れなかったから(体感五時間睡眠)正しいスコアだわ………もう知らない……………。
【当日】
天気(雨)のせいと、寝不足のせいと、おそらく体調の周期的なものの重ね技で翌日は朝から偏頭痛がある。つら。
朝食はとても良かったので、ありがたいことだ…ありがたいことだ……と念仏のように唱えながら、コーヒーが出てくるマシンでエスプレッソ一回淹れたあとに普通のホットコーヒーも一回分追加し、カフェインにカフェインを重ねがけする。普通に過剰摂取に近づくので世の中の人はやらないでください。偏頭痛処方薬セットを飲む。
ホテルの一階部分にデイリーヤマザキが入っているのだけれど、荷物を増やして雨に濡れるよりは会場入ってからのコンビニで買おう、と相談の上で決める。これは友人の出す配布物がローソンでのプリント登録を必要としており、ビッグサイト内のエントランスにローソンがあったからです。
だが自分の考えることはこの世の大半の人間も同じく考えることであり、またローソン自体の規模もかなり小さかったのでイベント特有のキャリーケースや荷物大きめになりがち人間が集結することで店内がめちゃくちゃなことに。これはかなりの反省点です。前日の時点で混雑を予想してイベント当日の食べるものとかは用意したほうがいい。当たり前のことを言いました。
一旦ローソン前で分かれて、それぞれがサークルチケットで入場してスペースで再会。
設営はもうコミティアで慣れたものなので楽勝ですわ……と本を置くスタンド を取り出したら、一番肝心の脚部分の板が入っていなくてスタンドにできず、面出し平積みで対応する。イベントのときに必要なのは書店勤務経験がある売り子の友人です。本当に自分のことが嫌になる(575、1日ぶり2回目)
いつもは複数種類の本があるのでレジアプリ(即売レジ )を使うが、今回は1種類かつ500円の明朗会計だったので特に何もせず。在庫の数を数えればいいの、本当に楽。友人だけをスペースに残す場合も「これがいくらで、あれが何円で、」とか伝言しなくていい。混乱が防げる。
念のためでお釣りの小銭は刷った冊数の全員が千円札で来たとしてもすべてお釣りを返せる分を用意。それほど必要なく、みなさん硬貨で支払ってくださる。ありがたいことだ………(3時間ぶり2回目)
開場と同時に友人だけをスペースに置いて、自分は人を傷つけても絶対に手に入れたいスペースを回る。いくつか開場直後不在のスペースもあったため、一旦自スペースに戻り。友人に頼まれていたグッズはきちんと得ました。友人はかまちが好きです。
訪ねたいけれどまだ到着されていないサークルさんなどの情報をちまちまSNSで得ながら、ちょくちょくスペースを開けては戻りを繰り返したことでおおよそのフォロワーと自スペースですれ違うなどをする。
途中で印刷会社の印刷見本がすごいよ!!!とフォロワーさんから急にカラフルなレンガの塊みたいになっている印刷見本(小口染見本だったので紙の束の側面が原色バッキバキに染められており、本当にすごかった。平行しか存在しない世界のルービックキューブってこうだと思う)を見せられて「今行く!!!!!!」ってスペースを出るも普通にもう在庫がなくなっていたりする。それはそう。あんなカラフルな紙のかたまりが無料だったら全世界がそこに集中してもなにひとつ不思議ではない。
伏線回収というわけではないんですが、開場してからしばらくも偏頭痛薬の副作用(筋弛緩、ふわふわする、頭がぼんやりする)が抜けていなくて基本的に人間に対してある一定の熱量を超えない平坦さで対応していた記憶があります。せっかくお話かけてくださったのに当たり障りのない薄っぺらい対応しかできず………すみませ………本当に心残り。あれは普段の接客業で培った「何も考えていない反射だけで出す接客業務上の表面」だったので、あの、失礼があってはないと思うんですがそもそもの立ち位置から礼を欠いているというか、そこに俺の意思はありませんでした。いままで別の機会で会ったことがあるなら別なんですけど、そうではない場合は正面にいる人間からの反射で反応する怪異であった。あと差し入れもすっかり忘れてキットカット配り歩いていたので、受け取ってくださった皆さまありがとうございました。賞味期限は2025年8月です。
弊サークルの出しているもの、「皆守と葉佩の間に特定の関係性がありますがそのすべてを限定していません」のスタンスだからめちゃくちゃ手に取りづらいとは思っていて、正直会場であんなに部数が捌けると思っておらず「おわ〜」と思っていました。なんかもうちょっとノベルティとかつければ良かったのかな……の気持ちは「友人の作った無配があるじゃろがい」でねじ伏せておきます。
以下反省点。
・寝な。眠れる環境を何が何でも確保しな。はい。
・偏頭痛はどうしようもないのでこれは引き続き対処すること。はい。
・荷物を確認しなさい。はい。
・赤ブーはセルフ出荷が楽だよ。はい。(でもこれに関してはでっかめのキャリーで行ったので逆に空のキャリーを引いて帰るのもなんだったので普通に今回みたいな場合は使わなくても良さそう)
2025年3月16日開催のHARU COMICCITY34に「九龍妖魔學園紀」で参加してきた前後のあれやこれや。基本的には自身のやらかしと反省がメインなのであまり楽しいものではないかもしれない。が、これを読んだら同人誌即売会へ参加する際のやらかしが若干軽減できると信じて書き記します。
【前日】
関東在住なのだが赤ブーはイベントの開始がいつも参加しているコミティアより1時間早くて、自分自身は早起きしたらなんの問題もないのだが売り子を頼んだ友人は昼夜逆転社会人のため友人が早起きできない。それにより行動を東京都隣接県民が二人して会場最寄りの東京ベイ有明ワシントンホテルに前泊する運びへ。
前泊自体は良かったのだけれど、予約するときにベッドが二つある=ツイン、広めのベッドが一つ=ダブル、というのを別タブで調べて把握していたはずなのにセミダブルの予約をしていて部屋が狭いしベッドが狭い。友人とは高校からの付き合いで進学した専門学校も一緒で家も近所の、いわゆるパーフェクト地元の同級生なので一つの布団で二人寝たりはよくやったのだが、部屋に入るまでツインを予約していたと思い込んでいたためここで自分へのデバフが入る。本当に自分のことが嫌になる(575)
また、ペーパーを切るなどの作業を終えていざ眠ろうとするも、まだ自分のペーパー作成をしていた友人が起きていることを除いてもなぜか全然寝付けない。部屋の空調がホテルによくある全館空調のため冷房にならない、暖房でも15度が最低温度というやつで、16度くらいまで下げているのに全然暑くて、結局一回も布団もシーツも体にかけずに終わる。
ベッドと壁の間に隙間があったので、ポケモンスリープのためにスマホをここに置いて隙間に落ちたら大変なことになるなと思ったのでヘッドボードに置いたら何一つ睡眠が計測されていなくて最低スコアを叩き出すなどした。でも実際にも全然眠れなかったから(体感五時間睡眠)正しいスコアだわ………もう知らない……………。
【当日】
天気(雨)のせいと、寝不足のせいと、おそらく体調の周期的なものの重ね技で翌日は朝から偏頭痛がある。つら。
朝食はとても良かったので、ありがたいことだ…ありがたいことだ……と念仏のように唱えながら、コーヒーが出てくるマシンでエスプレッソ一回淹れたあとに普通のホットコーヒーも一回分追加し、カフェインにカフェインを重ねがけする。普通に過剰摂取に近づくので世の中の人はやらないでください。偏頭痛処方薬セットを飲む。
ホテルの一階部分にデイリーヤマザキが入っているのだけれど、荷物を増やして雨に濡れるよりは会場入ってからのコンビニで買おう、と相談の上で決める。これは友人の出す配布物がローソンでのプリント登録を必要としており、ビッグサイト内のエントランスにローソンがあったからです。
だが自分の考えることはこの世の大半の人間も同じく考えることであり、またローソン自体の規模もかなり小さかったのでイベント特有のキャリーケースや荷物大きめになりがち人間が集結することで店内がめちゃくちゃなことに。これはかなりの反省点です。前日の時点で混雑を予想してイベント当日の食べるものとかは用意したほうがいい。当たり前のことを言いました。
一旦ローソン前で分かれて、それぞれがサークルチケットで入場してスペースで再会。
設営はもうコミティアで慣れたものなので楽勝ですわ……と本を置くスタンド を取り出したら、一番肝心の脚部分の板が入っていなくてスタンドにできず、面出し平積みで対応する。イベントのときに必要なのは書店勤務経験がある売り子の友人です。本当に自分のことが嫌になる(575、1日ぶり2回目)
いつもは複数種類の本があるのでレジアプリ(即売レジ )を使うが、今回は1種類かつ500円の明朗会計だったので特に何もせず。在庫の数を数えればいいの、本当に楽。友人だけをスペースに残す場合も「これがいくらで、あれが何円で、」とか伝言しなくていい。混乱が防げる。
念のためでお釣りの小銭は刷った冊数の全員が千円札で来たとしてもすべてお釣りを返せる分を用意。それほど必要なく、みなさん硬貨で支払ってくださる。ありがたいことだ………(3時間ぶり2回目)
開場と同時に友人だけをスペースに置いて、自分は人を傷つけても絶対に手に入れたいスペースを回る。いくつか開場直後不在のスペースもあったため、一旦自スペースに戻り。友人に頼まれていたグッズはきちんと得ました。友人はかまちが好きです。
訪ねたいけれどまだ到着されていないサークルさんなどの情報をちまちまSNSで得ながら、ちょくちょくスペースを開けては戻りを繰り返したことでおおよそのフォロワーと自スペースですれ違うなどをする。
途中で印刷会社の印刷見本がすごいよ!!!とフォロワーさんから急にカラフルなレンガの塊みたいになっている印刷見本(小口染見本だったので紙の束の側面が原色バッキバキに染められており、本当にすごかった。平行しか存在しない世界のルービックキューブってこうだと思う)を見せられて「今行く!!!!!!」ってスペースを出るも普通にもう在庫がなくなっていたりする。それはそう。あんなカラフルな紙のかたまりが無料だったら全世界がそこに集中してもなにひとつ不思議ではない。
伏線回収というわけではないんですが、開場してからしばらくも偏頭痛薬の副作用(筋弛緩、ふわふわする、頭がぼんやりする)が抜けていなくて基本的に人間に対してある一定の熱量を超えない平坦さで対応していた記憶があります。せっかくお話かけてくださったのに当たり障りのない薄っぺらい対応しかできず………すみませ………本当に心残り。あれは普段の接客業で培った「何も考えていない反射だけで出す接客業務上の表面」だったので、あの、失礼があってはないと思うんですがそもそもの立ち位置から礼を欠いているというか、そこに俺の意思はありませんでした。いままで別の機会で会ったことがあるなら別なんですけど、そうではない場合は正面にいる人間からの反射で反応する怪異であった。あと差し入れもすっかり忘れてキットカット配り歩いていたので、受け取ってくださった皆さまありがとうございました。賞味期限は2025年8月です。
弊サークルの出しているもの、「皆守と葉佩の間に特定の関係性がありますがそのすべてを限定していません」のスタンスだからめちゃくちゃ手に取りづらいとは思っていて、正直会場であんなに部数が捌けると思っておらず「おわ〜」と思っていました。なんかもうちょっとノベルティとかつければ良かったのかな……の気持ちは「友人の作った無配があるじゃろがい」でねじ伏せておきます。
以下反省点。
・寝な。眠れる環境を何が何でも確保しな。はい。
・偏頭痛はどうしようもないのでこれは引き続き対処すること。はい。
・荷物を確認しなさい。はい。
・赤ブーはセルフ出荷が楽だよ。はい。(でもこれに関してはでっかめのキャリーで行ったので逆に空のキャリーを引いて帰るのもなんだったので普通に今回みたいな場合は使わなくても良さそう)
日記:測量船「光洋」の一般公開に行ってきました。
2025年03月09日、千葉県船橋市にてAGB5002「しらせ」ことSHIRASE 5002がチャレンジングSHIRASE2025第1回 を開催し、一緒に測量船「光洋」も一般公開するというので行ってきました。
「平洋」は以前、ビッグサイトの隣で一般公開しているときに見に行ったことがあるんですが、「光洋」は竣工してからずっと機会がなかったので5002さんには申し訳ないけれど、どちらかといえばメインは「光洋」みたいな気持ちで行きました。
京成線新習志野駅からシャトルバスが運行されているので、9時50分発か10時ちょうど発のに乗れたらいいなの気持ちで現地に到着し10時発(9時50分が到着時点で満員だったので見送られた)に乗車。会場へぼんやりと運ばれていったところ、見えてきたオレンジの艦と、白い船と………「平洋」もいるやないけ!!!!!!!
バスの中だったので必死で飛び出す大声を抑えてことなきを得ました。
人の流れが一旦5002に向かっていたのでそのまま流されつつ先に5002を見学。なんか以前より順路短い…ですか……?と思っていたんですがこれは私が順路というか入ってよかった場所をすっ飛ばして道を進んだ可能性が非常に高いです。すでに単独公開している状態になってから一度、訪れたことがあるので今回かぎりのものがあるわけでない一旦それはそれとしてまた来ます!の気持ちであとにし、「光洋」へ。
まだ公開開始して1時間前後だったので「光洋」にも人があまりおらず、道ゆく間ずっと海保の人に「公開やってま〜す」「こんにちわ〜」「どうぞ〜」って声かけられてておもしろかったです。むしろ5002降りた人のこと、スーツ姿の後方さんが待ち構えて「あっちで!公開やってますんで!」って声かけてたもんな。それに捕まったもんな。本当は「光洋」だけでもせめて………!くらいの意気込みで行ったので、なくても一人で向かっていってたのですが。
乗船口は苦手なタイプのあの梯子と階段の中間のようなタラップを上り、うっかり隙間から海面を見てしまったので「フョエ」みたいな声が出ました。基本的に高いところが苦手です。あと乗船してからも船橋(せんきょう。船橋にいる船の船橋、ふりがなが必須)までの階段が長くて「すごいひたすら登らされてる……おもろ……全てが新しい………」になっていました。船体自体がおっきいので廊下とかも思ったより狭くなくて新しい船の色をしていた……。
まずは船橋(操舵室)でいつもの(いつもの?)レーダーとか海図とか電子海図とか操舵室からの眺めとかを堪能するなど。最初どうやらレーダーがついてなかったんですが、私以外の人に真っ暗なディスプレイを説明していた中の人に別の中の人が「つけてないの?」「他の船近いから見てもあんまりかな〜って」「いいじゃんつけちゃえば」のような会話がなされ、点灯する瞬間に謎に立ち会うなどしました。そういう基準でいいんだ………。
あとこれは以前、別のタイミングで「光洋」を見学したフォロワーさんから教えていただいていたんですが、たしかに船内神社やそれに類するもの、ない!!!!どうやら最近の船はあんまり船内神社を設置しない(そもそも船体に直接神棚的な構造物が設置されているわけでなく、乗組員のみなさんの自腹で地元の安全航海関係の神社のお札などをおいておけそうな場所に飾っていることが多い)方針のようで、ないんだ………になりました。
最近の船、海保に限ってもいろいろなものがデジタル化されたり小型化されていて、操舵室の余白が多い印象があるんですがそれにしてもすごいすっきりしている構造の操舵室でした。ポットとコーヒーメーカーはあった(そういうところを見るオタク)
操舵室後ろの部屋は「わ〜〜〜〜〜測量船〜〜〜」という感じの海上重力計とかがラックに仕舞われている例の部屋(測量船見学者にしかわからない表現)、その後はずっと一番下の甲板まで登った分だけ階段を降りてひたすら階段を降りて観測準備室にいくという順路でした。
観測室ではいつもの(本当にいつもある)カップ麺容器が海底の圧力でひしゃげて小さくなっちゃったの展示があり、ひっくり返してみたら「拓洋」って名前が書いてあったのでその場で俺がひっくり返るかと思いました。か、借りてる!!!!!!!!!
でも説明文にも書いてあったんですが、最近は容器が紙製になっているのでそもそも容器自体が手に入らないということで、なるほどね………の気持ち。観測準備室には100均の発泡スチロール製レンガが置いてあったので、カップ麺容器にこだわらなければ自前でできるんだね……ふふ………借りたんだ、先輩に。擬人化勢にそんなに優しくしていいのか?(自意識過剰)
「光洋」で聞いた主なへ〜のポイントを忘れないうちにメモします。
・昔の測量船は一隻でオールマイティになんでもやっていたが、いまは「平洋」が海底地形、「光洋」が海底地質調査による海洋公益の確保など役割分担がされている。
・役割分担がされているので載せている装備品も色々違うし、「光洋」は日本海と沖縄(わかるよ)あたりに出向くことが多い。
・HS11「じんべい」(『拓洋』を母船としていた)は「光洋」に、「平洋」に載っている黄色いやつは無人機(これは知っている情報だけど教えてもらったので)
・エナメル線がついているランチャーで発射する観測機器(名前忘れ)は使い捨て。別の機器は同じように使うけどちゃんと回収する。
・船からケーブルを伸ばして観測し、ケーブル長が3000mあるため、ケーブルの後ろに小さくて黄色い船状の構造物をくっつけてそこからレーダーを出し周辺航行船艇に「この船からケーブルがここまで出ているので間を横切るな」というお知らせをしている。横切られるとケーブルが切れるため。
・すべての観測は音でやっている。海底地形からの音の反射で把握している。
・採泥器も複数種類持っている。岩の表面を削り取るようにして採取する機器、名前がわからなくて写真画像を見た印象の「このあみあみのやつは……」って訊いたら一生「このあみあみで」「あみあみのやつで〜」って同じ言葉使ってくれて中の人がこっちのレベルに合わせてきてくれる優しさを浴びた。
・順路表示の紙の「こちらへお進みください」の下に「こっちだよ〜」(原文ママ)て書いてあって好きになった。一生健やかでいてほしい。
・展示品の解説してくれる中の人が急に「実は普段『平洋』の乗組員だからこっちの装備品があまりわからない」みたいなこと言い出して「お兄ちゃんから人手借りるんだ!?!!!」になったし、「助けて〜」って人を借りに行く末っ子、あまりにも末っ子。
・3000mあるケーブルは投入するときに4時間、回収(巻き上げ)にも4時間かかるし、人海戦術でケーブルを横並びになって送るらしくて「8時間労働発祥の地とかいけない感じ?」って思いました。ちがう、船はワッチ(交代制)だからそのへん大丈夫なはず。でも3ワッチ体制としても8時間の勤務の半分ケーブルの出し入れに取られるのエグない!?
・船の前に広報テントが出てたんだけど、テントに堂々と「横浜海上保安部」って書いてあって「借りたの!!??!!!」になった。一応、千葉海上保安部の船橋分室があるはずだが……?なんで横浜から………?
・うみまるくんは白くて綺麗で新しめ個体でした。かわいい。
2025年03月09日、千葉県船橋市にてAGB5002「しらせ」ことSHIRASE 5002がチャレンジングSHIRASE2025第1回 を開催し、一緒に測量船「光洋」も一般公開するというので行ってきました。
「平洋」は以前、ビッグサイトの隣で一般公開しているときに見に行ったことがあるんですが、「光洋」は竣工してからずっと機会がなかったので5002さんには申し訳ないけれど、どちらかといえばメインは「光洋」みたいな気持ちで行きました。
京成線新習志野駅からシャトルバスが運行されているので、9時50分発か10時ちょうど発のに乗れたらいいなの気持ちで現地に到着し10時発(9時50分が到着時点で満員だったので見送られた)に乗車。会場へぼんやりと運ばれていったところ、見えてきたオレンジの艦と、白い船と………「平洋」もいるやないけ!!!!!!!
バスの中だったので必死で飛び出す大声を抑えてことなきを得ました。
人の流れが一旦5002に向かっていたのでそのまま流されつつ先に5002を見学。なんか以前より順路短い…ですか……?と思っていたんですがこれは私が順路というか入ってよかった場所をすっ飛ばして道を進んだ可能性が非常に高いです。すでに単独公開している状態になってから一度、訪れたことがあるので今回かぎりのものがあるわけでない一旦それはそれとしてまた来ます!の気持ちであとにし、「光洋」へ。
まだ公開開始して1時間前後だったので「光洋」にも人があまりおらず、道ゆく間ずっと海保の人に「公開やってま〜す」「こんにちわ〜」「どうぞ〜」って声かけられてておもしろかったです。むしろ5002降りた人のこと、スーツ姿の後方さんが待ち構えて「あっちで!公開やってますんで!」って声かけてたもんな。それに捕まったもんな。本当は「光洋」だけでもせめて………!くらいの意気込みで行ったので、なくても一人で向かっていってたのですが。
乗船口は苦手なタイプのあの梯子と階段の中間のようなタラップを上り、うっかり隙間から海面を見てしまったので「フョエ」みたいな声が出ました。基本的に高いところが苦手です。あと乗船してからも船橋(せんきょう。船橋にいる船の船橋、ふりがなが必須)までの階段が長くて「すごいひたすら登らされてる……おもろ……全てが新しい………」になっていました。船体自体がおっきいので廊下とかも思ったより狭くなくて新しい船の色をしていた……。
まずは船橋(操舵室)でいつもの(いつもの?)レーダーとか海図とか電子海図とか操舵室からの眺めとかを堪能するなど。最初どうやらレーダーがついてなかったんですが、私以外の人に真っ暗なディスプレイを説明していた中の人に別の中の人が「つけてないの?」「他の船近いから見てもあんまりかな〜って」「いいじゃんつけちゃえば」のような会話がなされ、点灯する瞬間に謎に立ち会うなどしました。そういう基準でいいんだ………。
あとこれは以前、別のタイミングで「光洋」を見学したフォロワーさんから教えていただいていたんですが、たしかに船内神社やそれに類するもの、ない!!!!どうやら最近の船はあんまり船内神社を設置しない(そもそも船体に直接神棚的な構造物が設置されているわけでなく、乗組員のみなさんの自腹で地元の安全航海関係の神社のお札などをおいておけそうな場所に飾っていることが多い)方針のようで、ないんだ………になりました。
最近の船、海保に限ってもいろいろなものがデジタル化されたり小型化されていて、操舵室の余白が多い印象があるんですがそれにしてもすごいすっきりしている構造の操舵室でした。ポットとコーヒーメーカーはあった(そういうところを見るオタク)
操舵室後ろの部屋は「わ〜〜〜〜〜測量船〜〜〜」という感じの海上重力計とかがラックに仕舞われている例の部屋(測量船見学者にしかわからない表現)、その後はずっと一番下の甲板まで登った分だけ階段を降りてひたすら階段を降りて観測準備室にいくという順路でした。
観測室ではいつもの(本当にいつもある)カップ麺容器が海底の圧力でひしゃげて小さくなっちゃったの展示があり、ひっくり返してみたら「拓洋」って名前が書いてあったのでその場で俺がひっくり返るかと思いました。か、借りてる!!!!!!!!!
でも説明文にも書いてあったんですが、最近は容器が紙製になっているのでそもそも容器自体が手に入らないということで、なるほどね………の気持ち。観測準備室には100均の発泡スチロール製レンガが置いてあったので、カップ麺容器にこだわらなければ自前でできるんだね……ふふ………借りたんだ、先輩に。擬人化勢にそんなに優しくしていいのか?(自意識過剰)
「光洋」で聞いた主なへ〜のポイントを忘れないうちにメモします。
・昔の測量船は一隻でオールマイティになんでもやっていたが、いまは「平洋」が海底地形、「光洋」が海底地質調査による海洋公益の確保など役割分担がされている。
・役割分担がされているので載せている装備品も色々違うし、「光洋」は日本海と沖縄(わかるよ)あたりに出向くことが多い。
・HS11「じんべい」(『拓洋』を母船としていた)は「光洋」に、「平洋」に載っている黄色いやつは無人機(これは知っている情報だけど教えてもらったので)
・エナメル線がついているランチャーで発射する観測機器(名前忘れ)は使い捨て。別の機器は同じように使うけどちゃんと回収する。
・船からケーブルを伸ばして観測し、ケーブル長が3000mあるため、ケーブルの後ろに小さくて黄色い船状の構造物をくっつけてそこからレーダーを出し周辺航行船艇に「この船からケーブルがここまで出ているので間を横切るな」というお知らせをしている。横切られるとケーブルが切れるため。
・すべての観測は音でやっている。海底地形からの音の反射で把握している。
・採泥器も複数種類持っている。岩の表面を削り取るようにして採取する機器、名前がわからなくて写真画像を見た印象の「このあみあみのやつは……」って訊いたら一生「このあみあみで」「あみあみのやつで〜」って同じ言葉使ってくれて中の人がこっちのレベルに合わせてきてくれる優しさを浴びた。
・順路表示の紙の「こちらへお進みください」の下に「こっちだよ〜」(原文ママ)て書いてあって好きになった。一生健やかでいてほしい。
・展示品の解説してくれる中の人が急に「実は普段『平洋』の乗組員だからこっちの装備品があまりわからない」みたいなこと言い出して「お兄ちゃんから人手借りるんだ!?!!!」になったし、「助けて〜」って人を借りに行く末っ子、あまりにも末っ子。
・3000mあるケーブルは投入するときに4時間、回収(巻き上げ)にも4時間かかるし、人海戦術でケーブルを横並びになって送るらしくて「8時間労働発祥の地とかいけない感じ?」って思いました。ちがう、船はワッチ(交代制)だからそのへん大丈夫なはず。でも3ワッチ体制としても8時間の勤務の半分ケーブルの出し入れに取られるのエグない!?
・船の前に広報テントが出てたんだけど、テントに堂々と「横浜海上保安部」って書いてあって「借りたの!!??!!!」になった。一応、千葉海上保安部の船橋分室があるはずだが……?なんで横浜から………?
・うみまるくんは白くて綺麗で新しめ個体でした。かわいい。
2025年1月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
映画感想:ドウェイン・ジョンソンが世界を救えなかったら、もう誰にも救えないってわけ………
人間に大事なのはフィジカル、盤石の基盤は肉体。そんで次に精神。いやわからん、の映画「レッド・ワン」を観ました。以下すべてがネタバレ。#映画感想
元旦にクリスマスの映画観てるの?!というのはさておいて、ドウェイン・ジョンソン好きなので観るかい……と軽い気持ちで観たらあらゆる要素が次々襲いかかってきて情報量の多さに「うわ〜〜〜!!!!!!」ってなりながら最後泣いて終わりました。すごい良い映画だった。映画ってこうだよ、というのと、人間の善性、信じようぜの映画だった。
神話だなんだいっても結局ベースは生きている人間の文明の延長なので、本編を通して思ったよりもギミックがあっさりめなのかなという気はしましたが何せこれは「ワイルドスピード」とか「ブラック・アダム」ではないので良いんです、ね、クリスマスだからね、全部良いんですそのくらいの塩梅で。
個人的にはガラスドームに入っちゃった魔女さんのこと連れて帰ってあげてよ!て弟(クランプス閣下)に思いましたが、その辺はまあ元カノって言ってたし、まあ…そこは個人個人のあれなので………はい…なんも言いませんはい………クランプス閣下の乗り物、系統がLotR実写版のモルドールデザイン系統ですごく好きでした。でもエンジン部分の脇に人の顔そのままついてるのデザイン的に何故かツボってしまってめちゃくちゃ腹筋に力が入った。いえ、自宅で観ている配信映像なので存分に笑ってかまわないんですけれども。
クランプス閣下、ドイツ語圏の人が喋ってる英語でよかったな〜〜!!個人的な好みの話ですが俺は英語を第一言語としていないひとが発音する英語発音(「r」のニュアンスとか)に興奮するのでめちゃくちゃはしゃいだ。大喜びする。最高。えっ、どうしてクランプス閣下が悪い方なんですか……どう考えても良い人がいきすぎて悪い方にいったパターンじゃんこれ……俺も信号無視する人間とかポイ捨てする人間とか普通に嫌いですし………になり、わりと考え方としては魔女やクランプス閣下側なの新年初ウケでおもしろかったです。
でもそれを正直に直接的に罰したところで意味がないし、人間社会が人間個体の集合である以上なにをどうしたって折り合いをつけて「バチがあたれこの(とうてい人様の耳目に触れさせるわけにはいかないことば)」とか吐き捨てつつ生きていくしかないんですよね。彼ら彼女らはおそらく神話に登場する半神存在である以上、人間ではないものとして区別されてしまい、それゆえに属している高潔さが良い方を向くか悪い方を向くかの違いで神と言われたり悪魔と呼ばれたりする側なので、そうなのだな、そうなのだろうなあと思いながら観ていました。
あの辺はもう少し噛み砕くと魚の肝を食べるかどうかの好みが別れる、みたいなほろ苦い味がする。
なんでサンタクロースに牛乳とクッキーを用意するのかの理由づけすごい好きだったな〜!
サンタクロースがクリスマスの夜に世界中の子供にプレゼントを本当に配るんだよ、という大前提を絶対に崩さないという意気込みを感じる細やかな伏線の散りばめ方と気持ちのよい回収を見せてもらえて大変に𝑯𝑨𝑷𝑷𝑰𝑵𝑬𝑺𝑺...そしてその間にほんの少しずつ覗く大人側の「子どもたちへの責務を果たせない自分」に対しての忸怩たる思い、大人であっても本来見えるはずの子供の姿が見えなくなった、与える役目を与えられた側からの目線の描写、新鮮でしたね。そうか、あのひとたちは子供の姿を見る必要があるのか。そうか。そうだな、俺たちはもらってばっかりで、そうか、気づけていなかったな、というのがすんなりと納得できるのは話の作り方が上手いなあ。
道路に急に置かれていたグランドピアノがヤマハでちょっとふふ……になり、そのピアノが演奏している曲はそれでも人間の文化の中でしか生まれ得なかったし、そもピアノという楽器だって何故か急に与えられたりしていない人間の文化の中のものであり、とかく神話だなんだいいつつそれらはすべて人間の社会の中にしかないんだよ、という寂しさがずっとあったり、だからこそサンタクロースという非現実的な文化が広く世界中に受け入れられているのだろうし、誰だって誰かから救われたいし与えられたいんだよな、というところ、噛み締めました。良い映画だった。
職場の映画観る同僚さんからも「グラディエーターを観ろ、とにかく観ろ」と圧かけられているのもあるので、今年もいっぱい映画を無理ない範囲で観ていこうと思いました。良い映画だったな〜〜〜〜〜すきです!!!!!!!!!
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人間に大事なのはフィジカル、盤石の基盤は肉体。そんで次に精神。いやわからん、の映画「レッド・ワン」を観ました。以下すべてがネタバレ。#映画感想
元旦にクリスマスの映画観てるの?!というのはさておいて、ドウェイン・ジョンソン好きなので観るかい……と軽い気持ちで観たらあらゆる要素が次々襲いかかってきて情報量の多さに「うわ〜〜〜!!!!!!」ってなりながら最後泣いて終わりました。すごい良い映画だった。映画ってこうだよ、というのと、人間の善性、信じようぜの映画だった。
神話だなんだいっても結局ベースは生きている人間の文明の延長なので、本編を通して思ったよりもギミックがあっさりめなのかなという気はしましたが何せこれは「ワイルドスピード」とか「ブラック・アダム」ではないので良いんです、ね、クリスマスだからね、全部良いんですそのくらいの塩梅で。
個人的にはガラスドームに入っちゃった魔女さんのこと連れて帰ってあげてよ!て弟(クランプス閣下)に思いましたが、その辺はまあ元カノって言ってたし、まあ…そこは個人個人のあれなので………はい…なんも言いませんはい………クランプス閣下の乗り物、系統がLotR実写版のモルドールデザイン系統ですごく好きでした。でもエンジン部分の脇に人の顔そのままついてるのデザイン的に何故かツボってしまってめちゃくちゃ腹筋に力が入った。いえ、自宅で観ている配信映像なので存分に笑ってかまわないんですけれども。
クランプス閣下、ドイツ語圏の人が喋ってる英語でよかったな〜〜!!個人的な好みの話ですが俺は英語を第一言語としていないひとが発音する英語発音(「r」のニュアンスとか)に興奮するのでめちゃくちゃはしゃいだ。大喜びする。最高。えっ、どうしてクランプス閣下が悪い方なんですか……どう考えても良い人がいきすぎて悪い方にいったパターンじゃんこれ……俺も信号無視する人間とかポイ捨てする人間とか普通に嫌いですし………になり、わりと考え方としては魔女やクランプス閣下側なの新年初ウケでおもしろかったです。
でもそれを正直に直接的に罰したところで意味がないし、人間社会が人間個体の集合である以上なにをどうしたって折り合いをつけて「バチがあたれこの(とうてい人様の耳目に触れさせるわけにはいかないことば)」とか吐き捨てつつ生きていくしかないんですよね。彼ら彼女らはおそらく神話に登場する半神存在である以上、人間ではないものとして区別されてしまい、それゆえに属している高潔さが良い方を向くか悪い方を向くかの違いで神と言われたり悪魔と呼ばれたりする側なので、そうなのだな、そうなのだろうなあと思いながら観ていました。
あの辺はもう少し噛み砕くと魚の肝を食べるかどうかの好みが別れる、みたいなほろ苦い味がする。
なんでサンタクロースに牛乳とクッキーを用意するのかの理由づけすごい好きだったな〜!
サンタクロースがクリスマスの夜に世界中の子供にプレゼントを本当に配るんだよ、という大前提を絶対に崩さないという意気込みを感じる細やかな伏線の散りばめ方と気持ちのよい回収を見せてもらえて大変に𝑯𝑨𝑷𝑷𝑰𝑵𝑬𝑺𝑺...そしてその間にほんの少しずつ覗く大人側の「子どもたちへの責務を果たせない自分」に対しての忸怩たる思い、大人であっても本来見えるはずの子供の姿が見えなくなった、与える役目を与えられた側からの目線の描写、新鮮でしたね。そうか、あのひとたちは子供の姿を見る必要があるのか。そうか。そうだな、俺たちはもらってばっかりで、そうか、気づけていなかったな、というのがすんなりと納得できるのは話の作り方が上手いなあ。
道路に急に置かれていたグランドピアノがヤマハでちょっとふふ……になり、そのピアノが演奏している曲はそれでも人間の文化の中でしか生まれ得なかったし、そもピアノという楽器だって何故か急に与えられたりしていない人間の文化の中のものであり、とかく神話だなんだいいつつそれらはすべて人間の社会の中にしかないんだよ、という寂しさがずっとあったり、だからこそサンタクロースという非現実的な文化が広く世界中に受け入れられているのだろうし、誰だって誰かから救われたいし与えられたいんだよな、というところ、噛み締めました。良い映画だった。
職場の映画観る同僚さんからも「グラディエーターを観ろ、とにかく観ろ」と圧かけられているのもあるので、今年もいっぱい映画を無理ない範囲で観ていこうと思いました。良い映画だったな〜〜〜〜〜すきです!!!!!!!!!
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作中で死ぬ動物が人間だけという時点で95点くらいつけてしまう人間がなんか言っています、すべてがネタバレ。#映画感想
好きになったキャラ、死んだが?!?!!!
びっくりした、本当にびっくりしました、いままで好きになるような素振りもなかった方向性のキャラクタを好きになったな珍しく、と思っていたら途中の全然なんでもないシーンで「あっこいつ死ぬな……」と謎の確信があり、本当に死にました。
そのシーンもカルフォルニアに行きたい、という夢を語っているときでもなければ主人公から今まで貯めてきたお金を託されて「殺しなんかやめて夢を追え」って言われてるシーンでもなく、どこだっけ、猫を膝の上に乗せて寝こけてるシーンだっけ?なんか本当にその辺りの本当に普通のシーンで何故か確信を得たので俺は多分人間から漂ってくる死の気配にあまりにも敏感だし、なぜかその危うさに惹かれる感性を持っているのだと思います。本当に最悪である、己が。
今回も特に前情報なしで観にいったので時代設定が1979年なんだ!?になり、やたらとアナログなデザインのタイマーが可愛いすぎてにこやかになり、その用途が最悪すぎて「最悪……」って言ってたりしました。物心つく前の、しかも海外が舞台の場合は時代考証が正しいのかどうかすらもまったくわからなくて新鮮に受け止められるので好きです。
だもんでケビン(上記の死ぬキャラです)が一瞬映るシーンで「治安が最悪のビートルズみたいな人いた…………」って思ったそれがまああんなに良いキャラだと思わなくてあれよあれよと「こいつ……好きだな……」になったら死にました。なんで?????????本当になんで???????
物語の範囲としてはものすごく狭い範囲の、ものすごく小規模なものなのだろうけれど、人間は善悪どちらか一辺倒をやるには基本的に弱すぎるし、悪の方を選んだ場合に大義や、家族であるとか、ここに放り込まれたからという開き直りや、そういう自分の手には余りあるごくごく大きいものに責任を転嫁して自分自身すらだまくらかして生きていかないといけないんだな、というのを丁寧にやっている物語でしたね。好きです。
それと同時に穿とうと思えば世の中が戦争に傾いている昨今、この善悪の線引きが極薄くて曖昧になっている時勢に、なにを大切にしてなにをないがしろにしてなにを手放して傷つけていくかの責任は、たとえその理由を個人個人が個人個人によらないものへ負わせていたって選択の責任は個人が取るのだ、という本当に大切なことをやっているな、と思いました。
死ぬ前に善いことをひとつかふたつやったところでいままでの罪は帳消しにならないし、だからといってやらなかった善いことはこの世にまったくないことは明確なのでなにか、なにか、なにかを、と自分の中で見失って擦り切れてしまった希望に対しての道を探すように縋り付く人間がいてもまったく変なことではないし、人間はその信ずるものによらず救われたいのかもしれない。
そうしてああいった海が近く、寒くて、雲が速く走る土地ではより人間の温かみを持ち寄って寄り添う必要が生活上にあって、そのあたたかみのことを愛と言うんですけれども、過去に与えられなかった愛に飢えているこの物語の登場人物たちはどこまでいってもよそ者だったのだな、と思います。まだロバートに拾われて役目を与えられていた(そしてこれもまた自分の責任を追えない理由の一つになりうる)フィンバーやケビンの方が愛ではないにせよ他人から必要とされる場面を持っていただけマシな気がしてくる。どこへいっても地獄ですけれども。
観終わったあとにすでに複数回言ったんですけど、フィンバーはあのあとあの車のままカルフォルニアにいってなんやかんやありながら地元じゃ負け知らずのクセ強アイリッシュじじいとして中古レコード店名物店主になって天寿をまっとうしてください。猫を飼い、家庭菜園をカルフォルニアでやれ。
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