散る散る満ちる。

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No.78

映画感想:「イコライザー」から学ぶわくわく人間工作教室。
#映画感想
マッコールさんによる日常に潜む危険予知反面教師映画でしたね。そういうんじゃないんですけど、昨日観た「コカイン・ベア」とはまた違ったスナック感覚(しっとりクッキー系)で人が死ぬ映画でした。テンションが上がります、俺は人間性が最悪なので。

ところで俺は歳の差とか性別差とか全然属性が違うのに同じ真夜中のダイナーにいる、くらいの共通点からうっすらと継続していく関係性が好きなのでアリーナ…!!!ってもう親心を抱いていたのですが、マッコールさんがそれ以上の善性と人間の持てる暴力を武器に強火でことを成していったので、俺はただ悪人が死ぬのを「文房具って武器になるんだな(ジョン・ウィック進研ゼミ)」「ホームセンターは人間の倫理と理性で抑えられているだけの武器庫だからマッコールさんにたいへんお似合い」「警備員の人〜〜〜〜〜警備して〜〜〜〜〜〜(うちわ)」「船が爆発しましたが!??!!!!!!!!!!!(船が爆発します)」「港での大規模爆発火災はちょっとご遠慮いただいてもろて………(港での大規模爆発火災が起きます)」「ほれみたことか!!!!!!!!!!!!(ホームセンター内で人間の倫理と理性がなくなります)」「け、警備員の人1!!!!!!!!!!!!!!」など言っていることしかできませんでした。

職場の人間と関係が悪化しない適当な距離を保ち、夢がある人間を応援し、力を貸し、悪人に対してはまっすぐに自分の善性をぶつけていくマッコールさん……これは人気が出ますわ…………殺す時はしっかりさっくり殺すし、とどめの前に少し時間を作るのは殺す側への反省を促す時間を作っているのかなあ。そうだったら善性に基づいているだけの人間最悪行動コンプリートなので大喜びします。だれかの正義に対抗するのは別の誰かの別ベクトルの正義であるので、あの悪人たちは自分たちのことを正当性があると思っているし、マッコールさんも自らの正義でもってお互いをぶつけ合っているのでやっていることは特に合法ではないというのが絶妙な匙加減で良かったです。いやまあ……本人の保管している貴重品を本人に許諾を得た上で開けてるしまあ………許諾の取り方がたいへんに強引というだけで……そこに合法じゃなさが挟まるだけでまあ………手続き的には………表面上の手続きにおける合法性は遵守するんだから遵法精神どうなってんだろうな……めちゃくちゃ強いんだろうな……わかるよいやわからん。なんもわからん。

自分の負傷を煮詰めたはちみつで手当するところ、あんまりにもセンシティブで「ここがPG12ってこと?」という最大の胡乱が口から飛び出しました。ちがうよ、血がいっぱい出て危険予知行動が間に合わなくて(マッコールさんが仕事できすぎるから)ちょっと人がたくさん死ぬからだよ。よくないことオンパレード。明るくないシーンのすべてが反面教師。俺は映画「処刑人」のアイロンで傷口を焼くシーン(前後に各人の無理やり手当ライフハックが続く)でちょっとダメな方向に扉を開いた人間だぞ、そこにそれをお出しされたらダメな方向に扉がもうちょっと開くしかないんですよ。でもあの……傷口周りのはちみつは舐めない方がいいよマッコールさん………ぺろしないほうが…いいよ…………かわいいけど…………お茶目だけど…………。

序盤のシーンでホームセンターって全部加害可能な部品しか売ってないよな、という多大な偏見を垂れ流していたらラストシーンの最終決戦場がホームセンターで爆笑しました。本当に爆ぜるように笑ってしまった。ほれみろ!!!案の定だ!!!!!!!
ところでアメリカのホームセンターは有刺鉄線を売ってるんですね。いや日本でもそうか………ビバホームとかあるか……その辺の売り場に俺がいったことがないだけで………あまりにも物騒なマッコールさんと相性が良すぎるし、いずれくるであろうこういうときのためにホームセンターで働いていたら嫌だな……と思いました。どこまで計算なんですか?
とりあえず2作目を観て、最終作を劇場に観に行こうと思います。
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つらつら