散る散る満ちる。

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全年全月20日の投稿3件]

2024年7月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

皆が作った年表や図解や資料が見たい
フォロワーさんがタイトル記載のタグを発明されていたので便乗した、海上保安庁創設から平成十年までに竣工した船艇(創設当初は海軍からの編入艦艇も含)のファンネルの形をまとめたスプレッドシートがあったので共有したという記事です。
リンクを知っている人が全員閲覧のみできるはずなので気になったらどうぞ。一部の誤変換だけ直しました。あと途中で「つがる」型に※印ついているんですけどこの※印の注釈はどこにもないです。いつぞやペーパーとしてイベントで配布したので、本文の方に紛れているのかもしれない。あまり気にしないでください。たぶん9番・10番船(「りゅうきゅう」「だいせん」)のことを書いていた気がします。
PLH09「りゅうきゅう」およびPLH10「だいせん」は1番船であるPLH02「つがる」の竣工後20年してから急に増えた末二隻なので別型と言ってもいいほど船型が異なります。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1...

つらつら

2023年9月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

Twitterへのお手紙。

TwitterがTwitterでなくなった時点で、俺たちはどこかへこぞって移動してそこで新たな擬似的環境を作り上げるべきだった。せーのでこぞって移動すれば、たとえまったく同じでなくても似たようなタイムライン形式で情報が流れてくる水流のなかに存在し得ることはできたかもしれない。
俺たちは良くも悪くも変化しないこと、ゆっくりと状況を見定めてじわじわと変わっていくこと、あるいはしっかりと現状にしがみついて体幹に力を入れてそこにい続けることに対してある種の執着を持っていて、そしてそれをじんわりと行動にうつしているのかもしれない。あるいは、うつせていないからここにいるんだろう。
変化は人間に対して多大な疲労をもたらすし、とはいえそれ以上の得るものがあればやる意義はあるけれど、あまりにも急に、そして想像だにしていなかった一介の企業が提供するサービスであるということを忘れたようなやり方の数々に、実害はないにせよ振り回されて動く気力がもうなくなっているのかもしれない。ただでさえ研ぎ澄まされた判断力を持つ俺たち、情報に安易に飛び付かず、炎上ツイートを適度にいなし、バズ稼ぎアカウントは適切に報告とブロックをしてきた俺たち。全体が大きな、止めようのない流れであったとしてもその中で確固として立ってきた俺たち。
こだわりのない人、あるいは譲れないものがあってそれがもう侵されてしまった人はすでにXにはいない。そういう人たちは賢明であったし、そうせずにここにいる俺たちもまた賢明である。優劣の差はない。いる場所が違うだけ。俺たちが人質に取られているのはいままでゆったりと好きなものやことがらで築かれてきた、ゆるやかで、暖かで、それでいていざというときにはささやかながら力を添えられるような、そういうTwitterの理念の中で培われてきた人間関係だ。それを丸ごと移動するのはちっとも現実的な話ではない。
俺は移動する、あなたがたもそこへ来てくれなんてどうして言えるだろう。あまりにも俺たちは自他の区別が適切につくし、後方なくても人には人の都合があると前提としてわかっているし、東に仕事への恨み言を吐くフォロイーがいればいいねして労いを送り、西に体調不良で起き上がれないフォロイーがいれば返信不要の励ましを送ってきた。
プラットフォームが自発的に俺たちをどこぞのいい環境へ送ってくれるならまだしも、このオンライン上でのサービス乱立時代にすべてのアカウントとパスワードの管理という重大な責任を負い、慣れないインターフェイスや細かな部分で異なる機能へ適応するにはあまりにも個人差がありすぎる。俺たちはあまりに自他の区別がつくから、無責任に他人に行動を強要しないしできない。
だから置き手紙のように「どこそこにいる、気が向いたらきてくれ」と残す。残すことしかできない。あるいはそうやって「いざというとき、俺はここにいる」と指標を掲げてずっとXとかいう発信側にしか都合のよくなくなったプラットフォームで文句を言い、熱量をもってなにかを語り、体調不良のフォロイーに労いのいいねを送る。
ひとつのサービスの終わりを見た。そこから始まったのは、俺たちとは随分方向性の違うなにかだ。俺たちはそこがTwitterでなくなった時点でどこかへこぞって移動すればよかったのだ。問題はその移住先がなかっただけで。なくても十分やっていけるほど、Twitterというサービスはこの世の一角であったというだけで。
俺たちがいまXというプラットフォームに困惑すればするほど、良くない面も多々あったがTwitterという環境が与えてくれた安寧がどれほど尊い存在だったかがわかる。戻ってくるかといえばおそらくもう戻ってはこないあの環境を確かに愛していました。畳む

つらつら

2023年4月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

感想:「ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り」

観たよ!という感想です。角の先から足の爪の先まで全部ネタバレだよ。俺はアウトローなのでそういうことをする。

もともとは確か3月に「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」を観に行った時だったか、その後に観に行った「トップガン マーヴェリック」(こいつまだ本編観て…いや劇場でやってるのがおかし…いやこの話はあとです)だったか、とにかく何かを観にいったときに吹替版の予告が流れていて知りました。
映画、特に国外作品は基本的に原語で楽しみたい派閥なので字幕優先なんですが、吹替予告珍しいな〜と思っていたらなんだかんだそのあとチャンネル登録はしていないけど文化面の参照としておすすめに出てきたら見るという頻度で並走しているYouTuber三人組が吹替に抜擢されたとかやっていて、思わぬところからも目に入ってきたタイトルです。前説全部要らんなこれ。

そもそものゲーム自体を知らないにせよ、こちとら魂の住民票はずっと中つ国にある生粋ファンタジー国の住人なので魔法とか人間以外の種族とか鳥人間とか(ジャーナサンさん…………)特に違和感なく受け止められるタイプ、RPGはゲームで少しドラクエを嗜むタイプ。
この異世界、少なくとも現存地球世界との乖離をファンタジーだからという前提で受け入れられる人なら全員楽しめるんじゃないかな!という王道の話でとてもよかったです。
俺のようにひねくれて「王道ファンタジーでもたとえば主人公サイドの人間がこじらせるとか、もっと世界が一回滅ぶとかしないかな………」みたいなフィクションへの期待値最悪人間性を持っている個体に対しても「そもうちはこういうスタンスでやらせてもらってるんで」という提示が早々になされるから「アッハイ」で受け入れられます。

いろいろTLに流れてくる不可避の情報で「スーパーセクシーパラディン」という存在は存じていたんですが、思ったより出番が少なくて「えっっっっ?!」になりますし、そうなった上で「スーパーセクシーパラディン……………」になるのでそれも今までにない体験でめちゃくちゃになりました。俺が。
地下世界でのあのかつての仲間っぽい人たち(無差別に人を襲う化物みたいな描写の後にめちゃくちゃ意思疎通ができる個体たちが出てきてやや混乱した。時間が経つと冷静になってああなれるんだろうか)との一人大乱闘はなんだったんですか!?最初から死んでるから死ねないのにもちもちまるまるおでぶドラゴンちゃんさんのお腹におさまったら永久に消化されて復活してを繰り返すんですか!?肉体がなくても「死」の概念から外れているってことですか?!とか最悪人間性好奇心がめちゃくちゃ刺激されてそれどころじゃなかったですけど、あそこのシーンだけ完全に主人公たちが置き去りなので俺も置き去りにされました。あの体験おもしろかったな………。

これはツイートもしたんですけど、ゼンクがエドガンを助けようとした理由は間違いなく提示された通りなんですが、そこにほんの少しでいいからかつて「自我をなくし化け物になった親に襲われる子」だったゼンクが「自分がどうなろうと(少なくとも自我を失った不死の化け物ではないが)子を助けようとする親」のエドガンに個人的に思うところが一瞬でもいいからあって欲しいな、と思いました。
他のサーイ人がどうあれ(ソフィーナも意外と根に持っていたので)、わりと主人公たちも過去のことにとらわれがち(エドガンは奥さんのこと、ホルガは元夫のこと、サイモンは言わずもがな。ドリックは捨てられた過去のことは割り切ってそうだけどそこに端を欲する現状を守りたい、守り切れていないことについて)だからゼンクにもその辺少し合って欲しいなあ、という願望です。

個人的に魔法という人智を越えた力を期待される法則性のひとつが「解決できない事象もある」と明確に描写されるの好きなのでところどころにある「なんでもできるわけじゃない」に満面の笑みでした。
「できないところをどう工夫するか」が全体に一貫したテーマでもあると感じたので、本当に最初から最後まで作品に一貫したルールとテーマがあってそこからブレることがない作品でよかったです。

エドガンと奥さんの爽やかなイチャコラもめっっっっっっっっっっちゃくちゃ好きで好きで………ちょくちょく登場する青いトンボは奥さんの魂の比喩なのかなあとずっと思っていたんですが、そうでしたねあれね。手を離すんだよ………たとえそれがどんなに大事なものでも、手放して、見送って、自分を自由にしてあげる必要があるんだよ…というのをあの明るい本編を変にしっとりさせたりせずに描くのすごくよかったです。全推しカプにあのシーツの中でくすくすしてるシーンやってほしい。
たまたまなんですけど「トップガン マーヴェリック」も大事にしすぎてほとんど修復不可能なまでに壊したものを手放すことで壊れきらない話(でもある)なので、二連続そんな感じのものを観たな………と思いましたが、断捨離とかが定期的に流行る現存世界において自分が納得した上でなら今までずっと手を離さずに握り締めたものを、ふとその手を緩めてしまっても現状は失われるけどあなた自身は失われないよ、というのを伝えるの大事なのかもしれない。ゼンクも「死んだ人間を生き返らせたら新しい人生(死んだまま継続される時間軸)が消える」って言ってたしな。

ところでジャーナサンさんが何をしたっていうんだ。畳む
#映画感想

つらつら