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全年全月1日の投稿6件]

2025年1月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

映画感想:ドウェイン・ジョンソンが世界を救えなかったら、もう誰にも救えないってわけ………
人間に大事なのはフィジカル、盤石の基盤は肉体。そんで次に精神。いやわからん、の映画「レッド・ワン」を観ました。以下すべてがネタバレ。#映画感想

元旦にクリスマスの映画観てるの?!というのはさておいて、ドウェイン・ジョンソン好きなので観るかい……と軽い気持ちで観たらあらゆる要素が次々襲いかかってきて情報量の多さに「うわ〜〜〜!!!!!!」ってなりながら最後泣いて終わりました。すごい良い映画だった。映画ってこうだよ、というのと、人間の善性、信じようぜの映画だった。

神話だなんだいっても結局ベースは生きている人間の文明の延長なので、本編を通して思ったよりもギミックがあっさりめなのかなという気はしましたが何せこれは「ワイルドスピード」とか「ブラック・アダム」ではないので良いんです、ね、クリスマスだからね、全部良いんですそのくらいの塩梅で。
個人的にはガラスドームに入っちゃった魔女さんのこと連れて帰ってあげてよ!て弟(クランプス閣下)に思いましたが、その辺はまあ元カノって言ってたし、まあ…そこは個人個人のあれなので………はい…なんも言いませんはい………クランプス閣下の乗り物、系統がLotR実写版のモルドールデザイン系統ですごく好きでした。でもエンジン部分の脇に人の顔そのままついてるのデザイン的に何故かツボってしまってめちゃくちゃ腹筋に力が入った。いえ、自宅で観ている配信映像なので存分に笑ってかまわないんですけれども。

クランプス閣下、ドイツ語圏の人が喋ってる英語でよかったな〜〜!!個人的な好みの話ですが俺は英語を第一言語としていないひとが発音する英語発音(「r」のニュアンスとか)に興奮するのでめちゃくちゃはしゃいだ。大喜びする。最高。えっ、どうしてクランプス閣下が悪い方なんですか……どう考えても良い人がいきすぎて悪い方にいったパターンじゃんこれ……俺も信号無視する人間とかポイ捨てする人間とか普通に嫌いですし………になり、わりと考え方としては魔女やクランプス閣下側なの新年初ウケでおもしろかったです。
でもそれを正直に直接的に罰したところで意味がないし、人間社会が人間個体の集合である以上なにをどうしたって折り合いをつけて「バチがあたれこの(とうてい人様の耳目に触れさせるわけにはいかないことば)」とか吐き捨てつつ生きていくしかないんですよね。彼ら彼女らはおそらく神話に登場する半神存在である以上、人間ではないものとして区別されてしまい、それゆえに属している高潔さが良い方を向くか悪い方を向くかの違いで神と言われたり悪魔と呼ばれたりする側なので、そうなのだな、そうなのだろうなあと思いながら観ていました。
あの辺はもう少し噛み砕くと魚の肝を食べるかどうかの好みが別れる、みたいなほろ苦い味がする。

なんでサンタクロースに牛乳とクッキーを用意するのかの理由づけすごい好きだったな〜!
サンタクロースがクリスマスの夜に世界中の子供にプレゼントを本当に配るんだよ、という大前提を絶対に崩さないという意気込みを感じる細やかな伏線の散りばめ方と気持ちのよい回収を見せてもらえて大変に𝑯𝑨𝑷𝑷𝑰𝑵𝑬𝑺𝑺...そしてその間にほんの少しずつ覗く大人側の「子どもたちへの責務を果たせない自分」に対しての忸怩たる思い、大人であっても本来見えるはずの子供の姿が見えなくなった、与える役目を与えられた側からの目線の描写、新鮮でしたね。そうか、あのひとたちは子供の姿を見る必要があるのか。そうか。そうだな、俺たちはもらってばっかりで、そうか、気づけていなかったな、というのがすんなりと納得できるのは話の作り方が上手いなあ。

道路に急に置かれていたグランドピアノがヤマハでちょっとふふ……になり、そのピアノが演奏している曲はそれでも人間の文化の中でしか生まれ得なかったし、そもピアノという楽器だって何故か急に与えられたりしていない人間の文化の中のものであり、とかく神話だなんだいいつつそれらはすべて人間の社会の中にしかないんだよ、という寂しさがずっとあったり、だからこそサンタクロースという非現実的な文化が広く世界中に受け入れられているのだろうし、誰だって誰かから救われたいし与えられたいんだよな、というところ、噛み締めました。良い映画だった。

職場の映画観る同僚さんからも「グラディエーターを観ろ、とにかく観ろ」と圧かけられているのもあるので、今年もいっぱい映画を無理ない範囲で観ていこうと思いました。良い映画だったな〜〜〜〜〜すきです!!!!!!!!!
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つらつら

2024年12月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

文学フリマ東京39に行きました。
タイトル通り、文学フリマ東京39 に行ってきました。イベントへの一般参加が久しぶりすぎて、入場の動線や「チケットとリストバンドの引き換え………!?」(これはサークル参加でも発生する事象ではある)とか、一般入場者をぐるっと入り口から遠くへ迂回させるやつとか、リストバンドをつけるスペース(コミティアは自スペースで装着するように指示がある)がそこまではっきりないとか、終始「おわ〜〜〜〜〜!!!」って言ってました。本当に声に出ていた。

大好きWebメディアサイト「デイリーポータルZ 」さんが出店するというのを急に知ったので急に決めた参加であり、前日まで連勤をこなすなどしていたため体調が基本的に低迷しており、服用した酔い止めの効果もあいまってふわふわのふわで人混みに負けて一時間で帰りました。

そもそもイベントへの一般参加が久しぶりなのと、文フリという初対面のイベントへの想像がつかなかったこともあって会場の混雑や動線の悪さ(後述)などに揉まれたのもありつつ、目的としたスペースは訪れることができたのと、歩きながら気になったスペースで気になった本を買うというイベントならではの体験もできたので、滞在時間は短いながらとても内容の豊かな参加になったと思います。

あとは本当に体調だけ………!サークル参加する時は当日が早起きなのもあって前後に休みを取得してから挑むのでそのへんの塩梅が全然わかっていませんでした。次回以降があるとしたら反省点です。
前日も夜まで仕事であったのでお金をおろしたりするのも全部今朝やったし……もうちょっとお札を両替していけばよかった………ぎりぎり手持ちの千円札でやりくりできたので幸いでした。

エッセイとか小説などがメインなのかな、と勝手に思っており(私の思う文芸のそこはかとない浅い印象がバレる)、実際に訪れてみたら詩歌のスペースがかなり多くて嬉しいびっくりの連続に見舞われるなどしました。自分も短歌を詠むくせに詩歌を文芸と認識していなくて(シナプスがつながっていない)なんとなく独立した意識でいたんですが、そうか、短歌の外側の大きな枠は文芸でも機能するのか。

文芸フリマが「作り手が「自らが《文学》と信じるもの」を自らの手で販売する」(公式サイトより引用)である以上、地球の所属が太陽系であるように短歌の所属を文芸としてもよいのだな……という新しい発見を得ることができたのは大きかったです。

前述の動線の悪さはあくまで主観での印象でありますが、スペース間(出店側が座っているいわゆる「机の内側」、背中合わせになって荷物とか置いてあるところ)が広めに取られており、そのわりに対面するスペースとの間(実際に一般参加者が通れる通路部分)が狭いためスペース前で立ち止まるとその通路がほぼ塞がるという事象がそこかしこで起きていました。

フォロワーさんとご一緒していただいたんですが、フォロワーさんが気になるスペースに立ち止まった隣に自分が立つと完全に道を塞ぐため一旦その島から出る必要などにたびたび見舞われ、会場内にいくつか確保されている大きめの通路に面しているスペース島ならまだしも、島中のスペースなどはけっこう立ち止まってもらうのが難しいのでは……と普段机の中にいる身としては勝手にじりじり焦燥感を抱いたりしていました。

どうやら文フリは以前までビッグサイトでの開催ではなかったようなので(イベントが存在することは知っていたのですが、前述の理由でぼんやりとしか観測しておらず開催場所も把握していない)、これは今後もし同様にビッグサイトでの開催の場合に改善されたらいいなあと思うところです。
実際、島の端スペースにサークル参加者と親しげな雰囲気の集団が固まっていることで通路を圧迫する場面に遭遇して確実にそこで流れが滞っていたりするのを見たりしたので……あの人の波を乗りこなすのは大変ですよ………。

総評としてはお天気もよかったし、今後への学びも得られたし、おもしろそうだなと思っていた本も実際に手に取れたし、気になった本への出会いを信じて買うもできたのでとてもよかったです。あとは、体力だけ本当に。がんばろうな。

ダメなオタクなので欲しいと思った本の在庫をスペースの方に訊いた際に「ありますよ!こっちの別の本とセットですけどいいですか?」と嬉しい予想外に遭遇したとき「えっ、こっちもついてくるんですか、助かります!!!!!」って元気よく答えたの本当にダメなオタク仕草が出たなという反省でこの感想文を締めます。
オタク、すぐ助かるから…………でも嬉しかったので…………。

つらつら

2024年5月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

映画感想:「ゴジラ×コング 新たなる帝国」で気持ちのよい破壊を摂取して元気になる。これがたぶん”整い”というやつ。
この感想文は怪獣映画における人間を気持ちよく消費される資材みたいな気持ちで観る邪悪な人間の書いた文章です。すべてがネタバレ。#映画感想

フィクションの皮を一枚被せて絶対安全圏から眺める全然関係ない人間個体が識別もされない大量の破壊からしか得られない栄養を摂取しにいくぞ、という己の最悪人間性を自覚しながら観る怪獣映画の破壊ほど滋養に富んだものはないですからね……冒頭から最悪キャプションの続きを最悪に続けました。はい。

「ゴジラvsコング」を観ているのでゴジラとコングの関係については「共通の敵がいればそちらを共同で対処するが、そうでない場合はお互いがめちゃくちゃ気に食わない」っていう関係性だと思っていたので、今回のゴジラくんの「ほかの怪獣、みんなきらい!!!!!!!!」っていうヤンキーというかナワバリを荒らされるけもの(というか赤ちゃん……)そのものの振る舞い超好きです。かわいいね、お腹すいたからごはん(原発や他の怪獣)を食べて、ローマのコロッセオでおねむなんだね……かわいいね………「KoM」あたりから比べるとだいぶ原初の生命の本能を取り戻してのびのびと暮らしており、たいへん良いです。そうであれ、怪獣、という俺たちの祈りの体現みたいなふるまいで最高の最高でした。
ジブラルタルから海に飛び込んで真っ直ぐにエジプトを目指すの、「まっすぐいくと、はやい!!!!!!!!!」を体現していて大変良かったです。人間が軍事上の重要点であり地中海の鍵であり……みたいなことをちまちまやってるところに「しらない!!!!!!!」ってどっしりむっちりゴジラくんが飛び込み競泳始めるの本当に健康にいい。体と精神の均衡が整う。ありがとうゴジラ……その振る舞いが俺を助けています………。

コングが虫歯になっている冒頭、栄養を経口摂取する運命の生き物に対して死に直結する体調不良要素なのでものすごく顔をしかめながら観ていたんですが普通に治療されていて笑いました。あるんかい、差し歯。
獣医さんが軽やかな言動とコミカルな動きとやたら良い顔の造形をしているのめちゃくちゃ笑っちゃったんですけど、「人間も食物連鎖の中にいるんだ」みたいなことさらっと言ってたので「あっこの人は人間を頂点として見ていないんだな」とわかって、あれたぶん他の人間が無意識にでもそう思っていない生命の境界線をすでに越えた自覚があるまま、そうでない認識での世界を生きている人だな……という親近感がすごかったです。俺はほかのいのちに対して人間を優先しない人間が好き………。

予告でモスラが出るの知ってたのに劇中で登場したとき爆裂に泣いてしまった。俺はモスラを一番推しています。今日も美しくおありですね我らの女王様。素敵です。好きです。話を何にも聞かずコングを見掛けるや否や「きらい!!!!!!!!」って殴りかかってプロレス始めるゴジラに「めっ!!!!」ってビンタかましてそこに正座させられるの、女王様だけですからね。モスラ………ゴジモスは「KoM」で公式カップリングだとほぼ明示されているので…………戦友でもあるけど……………レジェンダリーシリーズのモスラ、若干造形が蝉の幼虫に寄ってるのだけ「もうちょいもふもふさせてほしいな」と思うけど、全体的に美しく強く儚さも帯びながらすべての人間が自然とこうべを垂れるような威厳に満ち満ちており、あとゴジラをビンタできるので好きです。モスラがいなかったらあのまま地上持ちかもしっちゃかめっちゃか怪獣大プロレス大会になってゴジラが勝ち残って世界が滅びましたからね。
そう、人間個体に興味が薄いのでプロレスというものをいままで一つも嗜まないで来たんですが、そんな俺でも「あっこれはプロレスをやりたいんだな」と直感でわかるくらい大乱闘だったので、多分その方面が好きな方にもちょっと響く要素はあるのかも。

ところでジアとコングが心を通わせていたの、両者に共通する同類の存在が皆無であり孤独、というところにあったと思うんですが、今回はどちらにも直接の血族ではないが同種族の広いコミュニティの存在が明示されて「わ〜〜〜〜〜い」になりました。素直に喜びます。やったね。そしていまいる孤独であった場所から遠ざからなくても、いまと同じ人のそばに居続けても、ただこの世に一人ではないという事実があればそれでよいのだ、と変化を強いられるようなこの現状世界においては「いまのままでもいいよ」というほんの少しの肯定もあってよかったですね。本人が居たいところに居られたらそれでいいのだ、という肯定はゴジラがまたコロッセオに戻っておねむなのと同じで、大変良かったです。

スーコ(名前調べました)、最初は完全にやなやつの下で育ったのでやなやつです、を体現していて子供ながらに小物の振る舞いそのもので「わあ…」になるんですが、コングの思わぬ子育て上手(最初が絶対的な力量差による上下関係の叩き込みとは言え、そこから下剋上してこない限りはいい感じに放任しつつ罠にはめられても(気づいてなかった説もあるが…)食事を分け与え命は助ける)が発揮されてうまいこといい子になったので強く生きてほしいと思います。グレイト・エイプ(これも調べました)側にもいろんな種類がいるわけなのであの一群がコングの仲間たちということになる理解で良いのか……?たぶん良さそうだな………。
シーモくん、白くてむちむちでかわいかったね………ところでシーモって「霜」から名前とられているわけじゃないですよね流石に………?と思いました。ど、どうなん……?こんな俺が思いつきそうなどうしょうもない洒落みたいなやつなの……?本当に……?まだパンフレット読んでませんが永遠の謎であってください。

初手IMAXで観たので次はDolbyを観に行きたいけど行ってる時間あるかな〜、とりあえずレジェンダリーのゴジラシリーズが嫌いじゃない方はでっかい音とでっかい画面で観られるならそうしてください。破壊で元気になろう!!!!
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つらつら

2023年5月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

擬人化:海上保安庁発足日によせて
過去に発行した同人誌から、成り立ち部分の漫画を。#GAS
20230501192354-admin.png 202305011923541-admin.png畳む

一次創作,擬人化

日記:出した同人誌の一覧欲しすぎて困っている
タイトルの通りです。必要なら作れよ、というところなんですがお借りしているてがろぐのテンプレートがシンプルを心がけているため(そしてそれに非常に満足しているため)、表を……今から…HTMLとCSSを…書く……?になっており、手間への心理的ハードルが高すぎて越えられないという感じです。そこまでしなくてもタイトル・サイズ(A5統一)・ページ数・あらすじがあればいいんでしょうけども………やるか…………。

どうでもいいことですが、価格を書かないのは単純に会場頒布と通頒で価格が違うからです。この辺も別にシステム利用料とかの都合になるので最近はあんまり気にしなくても良くなりましたね。

つらつら

2023年4月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

日記
以前、フォロワーさんとイベントで「日記を書くか」という話をした。答えは「書かない」だった。

この魂を生きて数十年、自分の継続のできなさについては一家言持ちである。とはいえ最近、いわゆる長文にあたる量の文章を出力していないこと、伴って言葉の扱いがたいへん粗雑になってきている自覚もあるため一応、のんびりとやることを前提に日記を書くことにする。

一ヶ月毎日noteを更新していた時もあるので、まあなんとかなるやろ……の気持ちです。ほらまた文章と言葉が雑になる。よくない。

いっときから、意識して「めちゃくちゃ」という単語を乱用している自覚がある。なぜ意識しているかと言うと、「ちゃ」という音が水音っぽくて苦手だからだ。苦手を克服しよう、と言う誰にもわからない試みの一つである。

個人的すぎるうえに感覚の説明がしづらいものの一つに、水回りへの謎の潔癖がある。小学校低学年時にスイミングスクールへ通っていたことがあるが、プールサイドのタイルがどうしてもどうしても素足で踏めず、毎回毛がふわふわ生えてうぞうぞと動く毛虫の背中を踏む、みたいな感覚で絶望しながら腰を下ろしていた。あの感覚、いま文にしたらまざまざと蘇ったので本当に無理なのであろう。文字通り虫唾が走るってあれかもしれない。

「ちゃ」の音とそれが、シナプスのご近所なのだ。ちょっとだけうぞ、とする。「ぺちゃくちゃ」とかもやや苦手。どうして言語の音と水回りへの謎の潔癖が繋がるのかわからないけれど、比較的長い間あえて使ってみて「やっぱり苦手だ」という結論に達したので、そろそろ類語辞典を引いて類語を当てていこうと思う。辛い。

日記を書く、に代表される「なにかを文章として出力する」行為、確実に自分のアンテナが無意識化で広がるのでたまのメンテナンスとしてやってみる必要があるなあとは思います。

つらつら